Ubuntu Linux ; ハードディスク完全消去

ハードディスクなどのデバイスの内容を丸ごと消去する際は、rootで、

# shred -n 3 -v /dev/hdb

のようにオプションとデバイスを指定する。上記の場合、/dev/hdbに対してランダムな書き込みを3回繰り返す(-n -3)。-vは、進ちょく状況を表示するオプションだ。

注:ここではランダムな値を3回書き込むように設定したが、3回であれば万全という意味ではない。あくまでも目安として考えていただきたい。

 これくらいの消去でもそれなりの時間がかかるが、完ぺきを期すなら-n −3ではなく-zオプションを使う。-zオプションはランダムな書き込みを25回行い、最後にNULL(0)を書き込むため相当な時間が必要になる。

# shred -z -v /dev/hdb

 ランダムなデータを書き込む理由は、データを読み取られる可能性があるからだ。例えば、

# dd if=/dev/zero of=/dev/hdb

などとして、ハードディスク全体に0を書き込むと、それをPCに接続してもデータを復元することはできない。しかし、特別な装置を使うと「0に0を上書きした場合」や「1に0を上書きした場合」の違いをアナログ的に読み取ることができるため、データを復元できる可能性がある。そのような装置でも読み取り不可能にするために、ランダムな値を複数回書き込むのである。

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